地歌(地唄)、本調子端歌物。玉岡検校(1730?~1800?)作曲。作詞者不詳。「鶴の声」は地歌の入門曲であり、祝儀曲でもあります。雨宿りに立ち寄った先で、一夜を明かし、共白髪まで行く末を誓い合うという歌詞で、短い曲ですが、ドラマチックな物語的に、さらっと述べたしゃれた地歌です。長寿の祝い、結婚の祝いにも演奏されます。三味線の手ほどき曲として「黒髪」とともに代表曲です。
【歌詞】
軒の雨、立ち寄る陰は難波津や、[合]
葦葺く宿のしめやかに、語り明かせし可愛とは、嘘か誠かその言の葉に、[合]
鶴の一声幾千代までも、末は互ひの友白髪。
【その他の演奏形式】
二重奏(三絃+尺八)~https://youtu.be/rimU5Lr9Bmc
二重奏(三絃+箏)~https://youtu.be/WI4wINZZs_0