地歌。端歌物。歌木検校(1720?~1790?)作曲。男に捨てられた女が、人の心がなんと変わりやすいものかと嘆き、自分の境遇とは異なり、露を慕う可憐な蝶の恋を羨ましがり、涙にくれるわが身の情けなさとやるせなさを歌ったものです。
【歌詞】
世の中は 何に譬えん飛鳥川
昨日の淵は今日の瀬と 変わり易さよ人心
今は 此身に愛想もこそも 月夜の空や鳥鐘を
恨みしことも仇枕(あだまくら)
憂きを知らすや草に寝て 花に遊びて 朝には露に養う蝶々の
身ぞ羨まし味気なや 思い切りなき女子気の涙に浸す袖 袖枕
【その他の演奏形式】
二重奏(三絃+尺八)~https://youtu.be/LLCmhkJJIo8