地歌(地唄)、京風手事物。菊岡検校作曲。 茶の湯の用語を使って、男女の仲が末永く続くことを願っています。
【歌詞】
世の中にすぐれて花は吉野山。 紅葉は竜田、茶は宇治の、都の巽、それよりも、 廓(さと)は都の未申(ひつじさる)。数寄(すき)とは誰が名に立てし。 濃茶の色の深緑。松の位にくらべては、 囲(かこい)といふも低けれど、情けあ同じ床飾り、 飾らぬ胸の裏表、帛紗(ふくさ)捌けぬ心から、 聞けば思惑違ひ棚、逢ふて、どうして香筥(こうばこ)の、 柄杓(ひしゃく)の竹は直ぐなれど、そちは茶杓のゆがみ文字、 憂さを晴らしのはづむかし、昔ばなしの爺婆(じじばば)と、 なるまで釜の中さめず、縁は鎖の末長く、 千代萬代(ちよよろずよ)もえ。
【その他の演奏形式】
二重奏(三絃・尺八)~https://youtu.be/RG_snEPhjuk
三重奏(三絃・箏・尺八)~https://youtu.be/2DWyRTyhioM
一人弾き(三絃替手)~https://youtu.be/CLbngUFxT0M
三重奏(三絃本手・三絃替手・尺八)~https://youtu.be/DlGHR-IsjYc