地歌。本調子端唄物。鶴山勾当(1680?~1740?)作曲。 思わぬ人に身請けされようとしている遊女が、わが身を月影に寄せて、今は昔の想い人への心情を歌ったものです。
【歌詞】
うしと見し 流れの昔 懐かしや 可愛い男に 逢坂の 関より辛い 世の倣い(ならい) 思はぬ人に せき止められて 今わのさわの ひとつ水 すまぬ心の 中にもしばし 住むはゆかりの 月の影 さびて映す 窓のうち 広い世界に 住みながら 狭もう楽しむ まことと誠 こんな縁(えにし)も 唐にもあろか 花咲く里の 春ならば 雨も薫りて 名や立たん
【その他の演奏形式】
二重奏(三絃+尺八)~https://youtu.be/aby9JZH4dag