京風手事物、獅子物、祝儀曲。菊岡検校作曲。御山とは伊勢の神路山のことです。伊勢神宮の内宮の佇まいや近辺の名所旧跡、行事(獅子舞、神楽)を訪ね、鳥羽の二見浦にいたる道中の四季折々の景色を歌っています。
【歌詞】
神路山、昔に変はらぬ杉の枝、萱の御屋根に五色の玉も、(合)
光を照らす朝日山、清き流れの五十鈴川、御裳裾川の干しの網、(合)
宇治の里ざと見渡せば、(合) 頃は弥生の賑はしく、(合)
門に笹立て鈴の音に、獅子の舞ぞと歌ひつる、(合) 山を越したる小田の橋、(合)
岩戸の山に神楽を奏し、(合) 二見が浦の朝景色、(合) 岩間に淀む藻塩草。(手事)
世義寺の夕景色、野辺の蛍や美女の遊びに、浮かれて汲むや盃の、(合)
早や鳩口に紅葉葉を、染めて楽しむ老人の、(合)
浅熊山、眺めにまさる奥の院、晴れ渡りたる富士の白雪。
【その他の演奏形式】
二重奏(三絃・尺八)~https://youtu.be/K7dCzKln1Lo
三重奏(三絃・箏・尺八)~https://youtu.be/Pog0UygElXg