九州系の地歌(地唄)三絃古曲。作者不詳です。 手事曲の代表格であり、祝儀曲です。宮城道雄が大正8年に箏の手付をして一般に普及しました。謡曲の「高砂」から歌詞の最初が採られています。播州加古川の尾上の松の長寿にちなみ、平和な御代が永遠に続くことを願った曲です。
【歌詞】
やらやら、めでたやめでたやと、うたひうちつれ尉(じよう)と姥(うば)、 その名も今に高砂の、
尾上の松も年ふりて、 老(おい)の波もよりくるや、この下かげの落葉かくなるまで、 いのちながらへて、なほいつまでか、いきの松、
千枝に栄えて色ふかみ、琴の音かよふ松の風、 太平楽のしるべかな。(手事)
ゆたかにすめる日の本の、恵みは四方(よも)にてりわたる、 神のをしへのあとたれて、
つきじつきせぬ君が御代、 万歳祝ふかみ神楽、にしみんの舞に八乙女の、
袖ふる鈴やふりつづみ、太鼓の音や笛の音も、 手拍子そろへていさぎよや。(手事)
あらおもしろやおもしろや。とざさぬ御代に相生の、 松のみどりも春くれば、
いまひとしほに色まさり、 深くちぎりて千歳ふる、松の齢(よわい)も今日よりは、
君にひかれて万代の、春にさかえん君が代は、 万々歳と舞ひうたふ。
【その他の演奏形式】
二重奏(三絃・尺八)~https://youtu.be/cOjBMyKFHAM
二重奏(箏・尺八)~https://youtu.be/af-0bNpjujk
二重奏(箏・三絃)~https://youtu.be/FgL9L6Vaf7Y
三重奏(箏・三絃・尺八)~https://youtu.be/bvn2Az5lL_E