地歌。端歌。幾山検校作曲。おのが身の影法師に向かって、ままならぬ恋の愚痴を述べる様子を歌った曲です。
【歌詞】
あれきけと、時雨降る夜の鐘の声。寒さによする置炬燵(おきごたつ)。
つひとろとろとうたた寝の、夢驚きて甲斐なくも、 よんぼり二人が差し向ひ。
かき立てみれど燈火の、 曇りがちなる心のうち、びんのほつれや寝乱れ髪に、
やつれさんしたお前の姿、私が痩せたも道理じゃと 私が泣けばお前も涙、
ほんにこの身はあるやらないやら、 夢まぼろしの浮世ぢゃな。
なんとお前は思はんす、返答さんせ影法師。
【その他の演奏形式】
二重奏(三絃・尺八)・・https://youtu.be/hB-QfiXJfdY
二重奏(三絃・尺八)・・https://youtu.be/9pd18LBMaL0
二重奏(三絃・尺八)・・https://youtu.be/gYwnnqy48rs