地歌。手事物。獅子物。峰崎勾当作曲。替手手付は石川勾当。伊勢物語の有名な業平の東下りから題材を取り、男が業平気分で江戸で遊び、別れ際に扇をかざして獅子舞を舞う内容です。獅子の狂いの乱れに、恋の狂乱を重ねて華やかな手事を展開させます。
【歌詞】
昔より、言ひ慣はせし、東下りのまめ男。慕ふ旅路や、
松が枝の、富士の高根に白妙の、花の姿に吉原なまり、
君が身に添ふ牡丹に馴れて、おのが富貴を花とのみ、
やたけ心も憎からず、思ひ思ふ千代までも、
情けにかざすきぬぎぬの、糸竹の心みだれ髪。
うたふ恋路や露そふ春も、呉れ竹の、かざす扇にうつす曲、
花やかに乱れ乱るる妹背の道も、
獅子の遊びて幾千代までも、 変らぬ色やめでたけれ。
【その他の演奏形式】
一人弾き(三絃替手)~https://youtu.be/VCRVt5ZCu7E
三重奏(三絃・箏・尺八)~https://youtu.be/efuFZlja0qU
三重奏(三絃・箏・尺八)~https://youtu.be/o0-dEHCqK2g