箏曲。段物。調べ物。八橋検校(1614~1685)作曲。各段が52拍子(104拍・初段のみ54拍子)で六段の構成となっています。歌を伴わない純器楽曲です。深草検校(1700?~1760)によって三絃楽曲に移曲された。これに,国山勾当(1780?~1830?)が三下りの替手を付けたが,さらにそれを箏に移したものが,箏の雲井調子ないし中空調子の替手です。江戸時代には、『六段の調』のように歌詞のない楽曲が重要視されることなどありませんでした。明治初期までは単なる箏の練習曲だったのです。明治政府によって西洋音楽の研究が始まり、西洋音楽には「器楽」と「声楽」というジャンルがあり、『六段の調』は日本における器楽曲として、練習曲から「日本を代表する箏曲」になったのです。
【その他の演奏形式】
一人弾き(替手)~https://youtu.be/gzO0yU1Oxn
二重奏(三絃+箏)~ https://youtu.be/rAEV32w5U84