地唄。手事物。菊岡検校作曲。別名「酒」。酒にまつわる様々な故事・伝説(孔子や釈迦の言葉、古事記や日本書紀の酒に関する記事、中国の酒豪の詩人)を引いて、酒の功徳をたたえたものです。
【歌詞】
酒は量りなしと宣ひし、聖人は上戸にやましましけん。
三十六の失ありと諌め給ひし仏は、下戸にやおはすらん。
何はともあれ八雲立つ、出雲の神は八しぼりの、 酒に大蛇を平げ給ふ。
これみな酒の徳なれや。 大石さけつる畏みも、帝の酔(えい)の進めなり。
姫の尊の待ち酒を、ささよささとの言の葉を、 伝へ伝へて今世の人も、
きこしをせささ、きこしをせささ。
劉伯倫や李太白、酒を呑まねばただの人。
吉野龍田の花紅葉、酒がなければただのとこ。 よいよい、よいの、よいやさ。
【その他の演奏形式】
二重奏(三絃・尺八)~https://youtu.be/VAhEWe_0bIY